賞味期限切れの豆腐はいつまで食べられる?冷蔵保存・冷凍保存の違いと方法

豆腐は大豆食品なので栄養豊富、健康・美容に効果的な食品です。ダイエットにもよく活用されますね。

しかし、その一方で賞味期限・消費期限が短く比較的痛みやすい食品でもあります。

そこで今回、豆腐は期限が過ぎてどれくらいなら食べられるのかということに加え、長期間保存する方法について説明していきます。

豆腐はいつまで食べられる

豆腐の賞味期限・消費期限について

豆腐の賞味期限・消費期限の表記には3種類あります。

  1. 水に浸かっている豆腐(賞味期限表記)
  2. 水に浸かっている豆腐(消費期限表記)
  3. 充填豆腐(賞味期限表記で上2つよりも期限は長い)

■充填豆腐とは?

豆腐は一般的にパックの中で水に浸かったものをイメージすると思いますが、充填豆腐は水に晒さず容器に密閉された豆腐です。

容器に封入後に加熱殺菌が行われるため品質が劣化しにくく賞味期限が長くなります。

今回は水に浸かっている豆腐の食べられる期限について説明していきます。

まずは賞味期限と消費期限の違いについては以下の通り。

  • 賞味期限:食品を「美味しく」食べられる期限。長期間衛生的に保存できる加工食品に使われている。
  • 消費期限:食品を「安全に」食べられる期限。製造日から約5日経つと急速な品質の低下が見られる食品に使われている。

豆腐の賞味期限・消費期限はどちらも1週間前後と変わりませんが、なぜ両方の表記のものがあるのか、両者は何が違うのでしょうか?

実は賞味期限表記の豆腐と消費期限表記の豆腐は、成分や製造方法が大きく異なる…なんてことはありません。

これらの表記は製造者・製造会社が定めますが、豆腐はどちらに分類するべきかというのが微妙なラインなので、製品によって表記が違うというだけです。

一般的に「賞味期限切れ:一応は食べられる」「消費期限切れ:食べたら危険」というような認識をされますが、豆腐のように期限の短い食品においてこれらの違いにあまり意味はありませんからね。

つまり、豆腐は賞味期限表記と消費期限表記を区別する必要はないということです。

いずれにしても腐った豆腐というのは臭いや見た目ですぐ分かるので、表記されている期限よりも実際の状態で判断しましょう。

冷蔵保存・冷凍保存の期限の違い

では豆腐が食べられる期限について見ていきますが、これは豆腐の保存方法によって大きく異なります。

パックのまま冷蔵保存期限が切れても“2日~3日”程度なら食べられる(状態で判断)
加熱し水を替えながら冷蔵保存期限が切れても“1週間程”なら食べられる(状態で判断)
冷凍保存“1ヶ月”程度の保存が可能だが、水分が抜けて食感が変わる。

豆腐は期限が切れても異常が見られなければ食べることができます。

豆腐の場合は傷んだら変化が分かりやすいので、賞味期限・消費期限で判断するよりも状態で判断しましょう。

買ったそのままの状態で冷蔵保存する場合は数日程なら変化しにくく、適切に保存した場合は1週間程度はもちます。(詳細な方法は後述)

期限が切れて不安な場合は生で食べるのを避け、加熱調理を行うとよいでしょう。

さらに長持ちさせるためには冷凍保存をおすすめします。

傷んでいる豆腐の判別方法

続いて、傷んでいる豆腐の判別方法についてです。
豆腐が傷んだ場合、以下のように分かりやすい異常が見られます。

  • 酸っぱい臭い・味がする
  • 水が黄色く変色している
  • 豆腐の表面がぬめぬめしている
  • 糸を引いている
  • パックが膨張している
  • カビが生えている

このような異常がみられるなら加熱しても食べられないので、期限に関係なくただちに廃棄しましょう。

豆腐が腐ったら明らかな変化があるので、逆にこれらの異常が何一つみられなければ食べても問題ありません。

豆腐の長期保存の方法

では具体的な保存方法についてご紹介します。

加熱・水を入れ替えながら冷蔵保存

パックのまま保存するよりも長持ちさせる方法です。

手順としては以下の通り。

  1. パックから取り出し加熱する
    • 方法1:沸騰したお湯に入れて1~2分程茹でる
    • 方法2:電子レンジで500W1分程加熱する
  2. 冷水で冷ます
  3. 豆腐をタッパーに入れて水に浸してフタをする
  4. 冷蔵庫に入れる
  5. 毎日1回水を取り替える(夏場は2回)

豆腐を茹でる場合、ソフト豆腐や絹ごし豆腐だと崩れやすいので、布巾などで包んで茹でたり、カットしてから茹でるのをおすすめします。

電子レンジを使う場合は通常は耐熱皿に移して加熱しますが、パックを開封して水を捨てたらパックのまま加熱しても構いません。

加熱するのが面倒の場合、毎日水を取り替えるだけでもパックのまま冷蔵保存するよりも長持ちします。

冷凍保存

続いて、冷凍保存の方法についてです。

水分がなくなり食感が変わってしまうため、冷奴やサラダなど本来豆腐の食感を生で味わう料理などには向いていません。

食感としては高野豆腐に近く、弾力が強くなります。

水切りが必要な料理の場合はその手間がなくなるので、そういったメリットも挙げられます。

一番簡単なのが以下の方法です。

  1. パックをそのままフリーズパックに入れる
  2. 冷凍庫に入れる

※フリーズパックに入れないと万が一パックの中の水分が膨張して破裂した際に大変な事になります

解凍する場合は冷蔵庫に移したり常温でおいて自然解凍するか、パックのまま沸騰したお湯に5分程つけるという方法があります。

以下の方法は少し手間がかかりますが、破裂する心配もありませんし、解凍の手間もかかりません。

  1. 豆腐をパックから取り出す
  2. キッチンペーパーで軽く水気を取る
  3. 使いやすい大きさに切る
  4. フリーズパックに入れる
  5. 冷凍庫に入れる

あらかじめ使いやすい大きさに切ってあるため、煮物やスープに入れる場合は解凍せずにそのまま料理に加えることができます。

さらに切ったり潰したりという工程が必要な場合、方法1と同様に解凍しましょう。

あとがき

以上、豆腐の賞味期限や保存方法についてでした。

豆腐は工夫次第で保存期間を伸ばすことができますが、それでも足が早い食材であることは変わらないの、買ったら早く使うに越したことはありません。

賞味期限が多少過ぎても食べられるといっても、その品質は少しずつ落ちていっているのは間違いないですからね。

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