きゅうりは安い上に食べやすい野菜なのでついついまとめ買いしてしまうことがあるかもしれません。
しかしその一方で痛みやすく、長期保存が難しい野菜でもあります。
保存方法によっては1ヶ月程度日持ちさせることができますが、保存状態が悪ければ数日で食べられなくなってしまいます。
今回はこのきゅうりの適切な保存方法について詳しく解説していきます。
きゅうりの賞味期限について
きゅうりは冷蔵保存または冷凍保存が主ですが、それぞれの保存期間などの違いは以下のとおりです。
- 冷蔵保存:カットしていないきゅうりは“5日”程度、カットしたものは“2~3日”、保存方法によっては“1週間”程度日持ちする。
- 冷凍保存:カットしたものでも“1ヶ月”程度の保存が可能だが、シャキシャキの食感は失われる。
きゅうりの最適な保存温度は10℃前後なので、冬場の寒い時期なら一応常温で保存できます。
しかし、温度が高いとすぐに傷んでしまいますし、逆に低すぎると低温障害になりやすいため、冷蔵庫の野菜室で保存するのが基本です。
1本丸ごと保存する場合は5日程持ちますが、カットした途端足が早くなるので、すぐに食べるようにしましょう。
もし長期間保存する場合、適切な処理をして冷凍保存をする必要があります。
きゅうりの保存方法
では具体的にどのようにきゅうりを保存するのか、手順やポイントなどを詳細に説明していきます。
1本丸ごと冷蔵保存する方法(5日)
カットしていないきゅうりを丸ごと一本保存する手順は以下のとおりです。
- きゅうりを1本ずつ新聞紙に包む
- 牛乳パックやコップなどを利用し、きゅうりのヘタを上にして立てる
- 野菜室に入れる
きゅうりを日持ちさせるには温度以外にも湿度管理が重要になります。
最適な湿度は90%~95%で、乾燥に弱い一方で、逆に湿度が高すぎても水分が付着し腐りやすくなるのです。
湿度を適切に保つために新聞紙で包むのがポイントです。
また、きゅうりだけに限らず縦に長い野菜は、横に寝かせるのではなく立てて保存するのが基本です。
横にすると栄養や水分を多く消費してしまい、早く萎びてしまいます。
牛乳パックを半分で切ったものやコップなどを利用して、下手を上にして立たせましょう。
そして、通常の冷蔵庫内は0℃~5℃できゅうりにとっては温度が低すぎるため、野菜室に入れるのがとても重要です。
カットしたものを冷蔵保存する方法(2日~1週間)
続いてカットしたきゅうりを冷蔵保存する方法です。
カットしたきゅうりはそのままラップで包む方法と、塩もみをしてタッパーに入れて保存する方法があります。
それぞれの保存期間の違いは以下の通り。
- ラップに包む:2日~3日
- 塩もみする:1週間
きゅうりは切り口から酸化するため、なるべく空気と触れないようにラップで密閉します。
薄く切ったものほど保存期間は短くなります。
もしカットしたものでも1週間ほど保存したいという場合、塩もみをして容器に入れ、ラップをしてから野菜室で保存しましょう。
きゅうりの塩もみの方法は以下を参考にして下さい。
冷凍保存の方法(1ヶ月)
続いて、きゅうりを冷凍保存する手順です。
- きゅうりを塩もみする
- フリーズパックやラップできゅうりを密閉する
- 冷凍庫に入れる
冷凍保存する場合でも塩もみをして水分を絞るのが大事です。
シャキシャキの食感は失われるため、サラダなどにするのは適していません。
酢の物やポテトサラダ、漬物などがおすすめです。
解凍する際には、使う前日に冷蔵庫に移しておくと自然解凍ができます。
腐ったきゅうりの判別方法
最後に腐ったきゅうりの特徴についてです。
きゅうりは腐ってくると以下のような異常が現れます。
このような状態になると健康を害する可能性があるので、直ちに廃棄するようにしましょう。
断面がすかすかになっているものは傷んでいるわけではないのですが、乾燥などで水分や栄養が不足している状態です。
味や栄養素は低下していますが一応は食べることができます。
あとがき
以上、きゅうりの賞味期限や保存方法についてでした。
きゅうりを日持ちさせる保存法について色々解説していきましたが、それでも痛みやすい野菜であるのは間違いないので、早めに食べるのが一番です。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。