イチゴは果物の中でも低カロリーでビタミンCやカリウムなどの栄養が豊富という特徴がある一方、痛みやすいという難点があります。
そのためイチゴは適切に保存するのが重要なのですが、イチゴの保存方法についてよく分からない人は多いのではないでしょうか。
イチゴはスーパーで常温で置かれているものが多いですが、家で保存する場合、常温か冷蔵庫かということさえも悩むものです。
今回は常温や冷蔵庫、冷凍庫での保存する際の賞味期限の違いや日持ちする保存する方法について解説していきます。
イチゴの保存法による賞味期限の違い
イチゴの保存法は“常温”、“冷蔵庫”、“冷凍”の3つが一般的ですが、長期保存を目的として“ジャムにする”、“干してドライフルーツにする”ということもおすすめです。
それぞれの保存期間や概要についてまとめました。
常温 | 冬場であれば“2日~3日”程度の保存が可能だが、夏場は“1日”でダメになることもある。 |
冷蔵庫 | 適切に保存することで“1週間”程度持つ。「ヘタを取る」「水にさらす」などをすると数日しか持たない場合もある。 |
冷凍庫 | 適切な処置で“1ヶ月”程の保存が可能。イチゴならではのみずみずしい食感は失われるものの、シャーベット状の違った美味しさが味わえる。 |
ジャムにする | “1~2ヶ月”の保存が可能 |
干す | 2日ほど干して水分を飛ばせば“2週間”ほど保存が可能 |
その日の内にすぐに食べるのなら常温に置いておいても大丈夫ですが、特にメリットはないので基本的に購入したらすぐに冷蔵庫に入れましょう。
また、食べるのが数日以内ならパックのまま冷蔵庫に入れて構いません。
ただし重なっている部分が痛みやすいので別容器に入れ替えるのが最適です。
1週間以上の長期間保存する必要がある場合は冷凍保存する必要があります。
それ以外でも冷凍ならではの美味しさを味わうことができるので、長期保存目的以外でも冷凍はおすすめです。
他にもジャムにする(砂糖を加えて煮詰めて瓶詰め)という方法や、干してドライフルーツにするというのも良いのですが、多くの場合は「冷蔵保存」か「冷凍保存」になるかと思います。
なので、イチゴの冷蔵保存・冷凍保存の方法について詳しく解説していきます。
イチゴの保存方法
冷蔵保存の方法(1週間)
冷蔵庫に適切に保存すると1週間程日持ちします。
方法としても特に手間はかからず以下の点を抑えておけば問題ありません。
- ヘタを取らない
- 水にさらさない
- イチゴが重ならないように容器に移し替える
- 野菜室ではなく冷蔵室で保存する
要は、「余計なことはせずにパックからそのまま容器に移して冷蔵庫に入れる」というだけ。
ヘタを取るとそこから酸化しやすくなり、保存前に洗うのも痛みを早める原因となります。
また、パックの状態だと重なって圧力がかかっている部分が痛みやすいというのと、野菜室(5~10℃)はイチゴの適正保存温度(3~5℃)よりも若干高いという点は気をつける必要があります。
容器に移し替えるのが面倒くさいという場合、数日以内に食べるのであればパックのまま保存しても大丈夫です。
冷凍保存の方法(1ヶ月)
冷凍保存は保存する際や解凍する際に若干手間がかかりますが、1ヶ月もの保存ができるという点や冷凍ならではの美味しさが味わえるという点が大きなメリットです。
いちごを冷凍保存する手順は以下の通り。
- 水洗いする
- キッチンペーパーなどで水気をよく拭き取る
- ヘタを取る
- 傷んでいる部分があればその部分を取り除く
- ジップロックなどの保存袋にイチゴを入れる
- イチゴの重量の5~10%程の「砂糖」を袋に入れてイチゴに満遍なくまぶす
- 袋を密閉して冷凍庫に入れる
イチゴは冷凍すると甘みがなくなってくるため、砂糖をまぶして補うのがポイントです。
イチゴは1パックで270g程度なので、1パック冷凍させるなら砂糖は14~27g(大さじ1.5~3)まぶします。
冷凍したイチゴを食べる場合は冷蔵庫に移して半解凍させます。
解凍する際に水分が出てベチャッとしやすいため、電子レンジで一気に解凍するのは厳禁です。
また、冷凍した状態のものをミキサーにかけてスムージーにするのもおすすめ。
腐ったイチゴの判別法
最後に腐ったイチゴの特徴についてです。
このような異常が見られる場合は食べられないので廃棄しましょう。
変色については多少ピンク色になっているくらいなら問題ありません。
あとがき
以上、イチゴの賞味期限と保存方法についてでした。
イチゴは果物の中でも痛みやすいので適切に保存するなり、早めに食べるなりするのが望ましいです。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。