さつまいもは適切に保存をすれば長期間日持ちします。
しかし、温度や湿度によってはすぐに傷んでしまうので、正しい知識が必要になります。
そこで今回、さつまいもの正しい保存方法や保存期間などについて詳しく見ていきましょう。
さつまいもの賞味期限
さつまいもを保存する場合、常温、冷蔵庫、冷凍庫、いずれの方法が正しいのか悩むときがあるかと思います。
なので、それぞれの方法の違いについてまとめました。
常温保存 | 切っていないさつまいもは“1ヶ月”、切ったさつまいもは“1週間”程度の保存が可能。 |
冷蔵保存 | さつまいもは寒さに弱く10℃以下の環境は保存に適さないので、冷蔵保存は不向き。 |
冷凍保存 | 切ったさつまいもでも“1ヶ月”程度の保存が可能。 |
さつまいもの保存に適した温度は15℃前後なので、冷蔵庫の場合、温度が高めの野菜室(5~10℃)でもさつまいもの保存には適しません。
基本的には常温保存が最適な保存法と言えます。
ただ、夏の暑さや冬の寒さには弱いので、温度の管理には気をつけて適切に保存するのが大事です。
切ったさつまいもに関しては常温保存でも1週間ほどしか持たないので、それ以上の期間持たせるには冷凍保存をする必要があります。
では、具体的どのように保存するのか、方法を見ていきましょう。
さつまいもの保存方法
常温保存(そのままの状態)
切っていないそのままのさつまいもを常温で保存する方法についてです。
具体的な手順としては以下の通り。
- 土がついている場合は土を払う(水洗いは厳禁)
- 新聞紙で1個ずつ包む
- 風通しの良い冷暗所に置く
さつまいもを保存する上で重要なのは、“温度”と“湿度”の管理です。
土は湿気の原因となるので丁寧に払う必要がありますが、水洗いをすると逆に腐りやすくなるので要注意。
新聞紙で包むと乾燥、湿気ともに防いでくれます。
また暑い時期や寒い時期は、発泡スチロールなどの断熱性能が優れた容器に入れるのもおすすめです。
その場合、空気の入れ替えのために容器には穴を空けておきましょう。
常温保存(切ったさつまいも)
切ったさつまいもは途端に腐りやすくなりますが、それでも適切に保存をすれば1週間程度は常温で持ちます。
具体的な手順としては以下のとおりです。
- 切り口に空気が触れないようにラップで包む
- 新聞紙で包む
- 風通しの良い冷暗所に置く
切ったさつまいもは切った部分が酸化しやすいため、空気と触れさせないようにするのが重要です。
また、水に触れさせないとうのもポイント。
ラップをした後は切っていないさつまいもと同様で、新聞紙で包み風通しの良い場所に置きましょう。
冷凍保存
もし切ったさつまいもをさらに長期間保存したい場合、冷凍保存をすると良いでしょう。
冷凍保存をすると保存期間がのびるというだけでなく、料理に使う状態で保存できるため、使う際の調理時間の短縮にも繋がります。
具体的な冷凍の手順は以下のとおりです。
- さつまいもを使いやすい大きさにカットする
- 水に10分ほどさらしてあく抜きをする
- 鍋で柔らかくなるまで茹でる(蒸したり、電子レンジで加熱したりしてもOK)
- キッチンペーパーなどで水気をよく取る
- フリーズパックやラップなどで密閉する
- 冷凍庫に入れる
あく抜きをすることで酸化して変色するのを防ぐことができます。
また、マッシュ状にして保存する方法もおすすめです。
その場合は加熱してフリーズパックに入れた後、潰して冷凍しましょう。
冷凍したさつまいもを料理に使うには、加熱する場合は解凍せずにそのまま使うことができます。
加熱しない場合、前日に冷蔵庫、または常温に移しておくことで自然解凍できます。
腐ったさつまいもの判別方法
最後に腐ったさつまいもの特徴についてです。
さつまいもは傷んでくると変色してきますが、多少黒くなっているだけならその部分を切り落せば食べることができます。
さらにこれが進行すると以下のような異常が現れます。
このような異常が見られるさつまいもは、食べると健康を害する可能性があるので直ちに廃棄するようにしましょう。
あとがき
以上、さつまいもの賞味期限や保存方法についてでした。
さつまいもは適切な保存方法をとれば長期間の保存が可能ですが、暑い時期や寒い時期は温度の管理が難しいので早めに食べるのが望ましいです。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。