今回は上記のデータを元にのカロリーや栄養について詳しく解説していきます。
にんにくが健康に良い理由
にんにくは『健康に良い』というイメージがあるかと思います。
しかし、「どういう風に健康的なのか?何が凄いのか?」と問われれも、答えられる人はあんまりいません。
多くの人が、ただ漠然と『健康に良い』と思っている“にんにく”ですが、今回は具体的に「どういう理由」で「どう健康に良いのか」ということを解説していきます。
にんにくは、3大栄養素である炭水化物、タンパク質、脂質、これらに加え、ビタミン、ミネラルはほとんど含まれていません。
栄養素がほとんど含まれていないので、当然カロリーも微量です。
ではにんにくの何をもって優れているのかというと『非栄養性機能物質』です。
なので栄養食品というよりも、“医薬品”や“漢方薬”に近い感覚ですね。
実際に昔の医学書などには、れっきとした“薬”として記載されていますしね。
にんにくの効果・効能
さて、具体的にどんな効能があるのかを見ていきましょう。
細かいものまで挙げたらきりがないのですが、代表的で身近な効能といえば以下のものが挙げられます。
- 強壮、強精作用
- アンチエイジング
- 風邪の予防
- 冷え性改善
強壮、強精作用
にんにくを食べると疲れが取れたり元気になるというイメージが有ると思いますが、実際その通りで、これはにんにくに含まれる『アリシン』や『スコルジニン』による効能です。
アリシンは体内のエネルギー生産に必須の栄養素『ビタミンB1』、この吸収効率・体内の保持を高めてくれます。
そしてスコルジニンは強い還元作用があるので、細胞の酸化を防いだり新陳代謝を高めて疲労回復を促します。
アンチエイジング
にんにくは老化を防いで若返らせるアンチエイジングの効果もあります。
原理としては、強壮、強精作用と同じような感じですが、細胞の酸化を防いだり老廃物を除去する成分があるので、結果的に肌を綺麗にして若さを保つのに適しているのです。
風邪の予防
にんにくには免疫力を高めてウイルスを退治し、風邪を予防する効果があります。
これはにんにくの『スルフィド類(下図のような構造)』と呼ばれる化合物によるもので、風邪のウイルスを撃退する“リンパ球”の働きを促進してくれるのです。
また、にんにくの臭いの元でもあります。
冷え性改善
にんにくには血流を促進して冷え性を改善する効果もあります。
これは『スルフィド類』や『スコルジニン』という成分によるもので、末梢血管を拡張する作用があるからです。
また、にんにくは糖質、脂質の代謝を促進する成分もあり、それにより熱が発生するということも冷え性改善に繋がっています。
にんにくの効果的な食べ方
では次に、にんにくの効能を高める効果的な食べ方をご紹介します。
今回紹介するのは以下の3つです。
- ビタミンB1の食品と一緒に食べる
- すりおろして食べる
- 生で食べる
ビタミンB1の食品と一緒に食べる
にんにくの『アリシン』はビタミンB1の吸収効率や体内の保持を高めてくれるので、ビタミンB1と一緒に食べることでその効果をよりいっそう引き出すことが出来ます。
ビタミンB1といえば、豚肉、レバー、玄米、大豆食品などですね。
滋養・強壮であったり筋肉疲労を改善するのに最適です。
すりおろす
にんにくをすりおろしてその繊維を破壊することで『アリシン』が生成されます。
なので、ビタミンB1と一緒に生のすりおろしにんにくを食べると、より滋養強壮・強精に良いですね。
加熱する
にんにくは高い殺菌効果や香り、辛味を持つ反面、胃や腸への刺激が強く、食べ過ぎると胃壁を痛めたり下痢を催してしまうこともあります。
過熱することでその刺激が弱まるので、多量のにんにくを摂取する時や胃腸を弱めている時などは生で食べるのを控えて熱を通して下さい。
あとがき
以上、にんにくの効能や効果的な食べ方についてでした。
にんにくは非常に健康に良いのでこの記事を参考にして是非積極に摂取して下さい。
しかし、にんにくのデメリットとして『刺激が強いこと』について少し言及しましたが、その他にも『食べた後の口臭』も無視できませんよね。
むしろ『口臭』は、にんにくのイメージで真っ先に思い浮かぶ人も多いでしょう。
にんにくの口臭対策についても詳しくまとめたので、ぜひこちらもご覧ください。
また、こちらはにんにく保存法についてです。